ホラー映畫の腳本執筆が思うように進まず、スランプ中の腳本家・梅木(池內萬作)。梅木は臨月を迎える妻の秋子(有阪來瞳)と定期検診のため、産婦人科に行った。その時、梅木の脳裡に突然湧いてきた素晴らしいイメージ!それはトカゲを身篭る夫婦の話だった。妻の妊娠中に不謹慎だ、と叱られながらも、梅木は作品の出來にとても満足。評判も上々だった。しかし…、現実に生まれてきた赤ん坊は半分爬蟲類という、梅木の腳本よりもグロテスクないきものだった。不気味な液體を排泄しながら、床を這いずり回る半爬蟲類の赤ん坊。その赤ん坊を、母親としての情愛でいとおしく腕に抱く秋子。映畫の撮影が順調に進む腳本の世界と酷似してゆく現実に困惑し、錯亂狀態に陥った梅木はある恐ろしい行動に出る。